日本における「神」とは?
「神」っていっぱいいるけどどういうこと?
「八百万の神」ってどういう意味?
こういう疑問を感じたことはないだろうか?
これには古来より日本に存在する自然崇拝(アニミズム)という考え方が根底にあるそうです。
神代の時代の神々は自然を起源とする存在と記されています。
自然崇拝(アニミズム)を根底とし人々は、山、海、森や木などの自然界に神様が宿ると信じ、
自然を拝み共に生きてきた歴史があります。
つまり「山や川、田畑、農作物のの中など全てのものには神が宿る」
全てのもの=八百万(数が極めて多いという意味)から
「八百万(やおよろず)の神」という考え方が産まれたようです。
自然の恵、天災などありとあらゆる自然現象に対しても「神」を感じるようになったということですね。
ところで、皆さんは「日本三大怨霊」と呼ばれる方々をご存じだろうか?
・崇徳上皇
・菅原道真
・平将門
詳細な各々の説明は、別途行う予定でいますが
共通しているのは生前に「無念」を抱いたまま失意のうちに亡くなり
死後は「怨霊」として現世に様々な「災い」をもたらしたとされていることです。
死後に天変地異や悲惨な事件が多発したことで「怨霊の祟り」だとのされたのですね。
ただし、現在では「日本三大怨霊」と呼ばれた方々は各神社にて「神」として崇められています。
では、なぜ「怨霊」と呼ばれる人々が「神」となったのでしょうか?
ここには恵みをもたらす「神」と災いをもたらす「神」という自然崇拝(アニミズム)の考え方が
根底にあったのだと考えられます。
つまり災いをもたらす者も「神」なのですね。
「祟り神」という言葉もありますから。
祟る「怨霊」となった「神」も丁重に祀り上げることによって、
恵みをもたらす「神」となると考えられたのでしょう。
荒ぶる「怨霊」すらも崇めることで「神」としてしまう。
「唯一神」を称える「一神教的な考え方」でなく
森羅万象様々なものに「神」を感じ崇める多神教的考え方。
この「八百万の神」という「日本古来の考え方」は奥ゆかしくも美しいと思います。
今後もより深く興味深い「日本史の世界」を紹介していきたいです!
では!!
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