2022年4月28日木曜日

日本における「神」とは?

 日本における「神」とは?


「神」っていっぱいいるけどどういうこと?

「八百万の神」ってどういう意味?


こういう疑問を感じたことはないだろうか?


これには古来より日本に存在する自然崇拝(アニミズム)という考え方が根底にあるそうです。

神代の時代の神々は自然を起源とする存在と記されています。

自然崇拝(アニミズム)を根底とし人々は、山、海、森や木などの自然界に神様が宿ると信じ、

自然を拝み共に生きてきた歴史があります。

つまり「山や川、田畑、農作物のの中など全てのものには神が宿る」

全てのもの=八百万(数が極めて多いという意味)から

「八百万(やおよろず)の神」という考え方が産まれたようです。

自然の恵、天災などありとあらゆる自然現象に対しても「神」を感じるようになったということですね。



ところで、皆さんは「日本三大怨霊」と呼ばれる方々をご存じだろうか?

・崇徳上皇 

・菅原道真 

・平将門  




詳細な各々の説明は、別途行う予定でいますが

共通しているのは生前に「無念」を抱いたまま失意のうちに亡くなり

死後は「怨霊」として現世に様々な「災い」をもたらしたとされていることです。


死後に天変地異や悲惨な事件が多発したことで「怨霊の祟り」だとのされたのですね。


ただし、現在では「日本三大怨霊」と呼ばれた方々は各神社にて「神」として崇められています。

では、なぜ「怨霊」と呼ばれる人々が「神」となったのでしょうか?


ここには恵みをもたらす「神」と災いをもたらす「神」という自然崇拝(アニミズム)の考え方が

根底にあったのだと考えられます。

つまり災いをもたらす者も「神」なのですね。

「祟り神」という言葉もありますから。


祟る「怨霊」となった「神」も丁重に祀り上げることによって、

恵みをもたらす「神」となると考えられたのでしょう。


荒ぶる「怨霊」すらも崇めることで「神」としてしまう。

「唯一神」を称える「一神教的な考え方」でなく

森羅万象様々なものに「神」を感じ崇める多神教的考え方。

この「八百万の神」という「日本古来の考え方」は奥ゆかしくも美しいと思います。


今後もより深く興味深い「日本史の世界」を紹介していきたいです!


では!!


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2 件のコメント:

  1. 将門首塚?だっけ?あれは凄いらしいね!全知全能の神は居ない事は数式で証明されたらしいけど、お米の神様とか山神とかはいると想う

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    1. コメントありがとうございます😊色々なモノに神が宿るって考え方は素敵ですよね

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